Wikiというのは「誰でも編集できるページ」である。 何でも書けるホワイトボードのようなもので、とにかく自由度が高い。 そのため、どう使うべきなのか、どう使うと便利なのか、 ある目的のためにWikiが使えないか、などという議論が盛んになった。 例えば: Wikiばな
掲示板は最も広く普及しているのではないか。 Teacup型、スレッドフロート型、ツリー型、 1行掲示板、アップロード掲示板など、様々な実装がある。 Wikiが持っていた自由度を、それぞれの目的に合わせて削ったものと考えることもできる。
Wikiはシステムでは自由度を高くしておいて、運用面で目的に合わせていく傾向があるとしたら、 掲示板では目的に合ったスクリプトを作ったり、借りたりする。
Blog(近代的なBlog)は、まだ歴史が浅いためか、 Wikiや掲示板ほどには多様な機能や、使い方はないようだ。 気付いてないだけで、面白い使い方があると思うのだが・・・
(近代的な)Blogは、ここでは本文にコメントやトラックバックをつけられるものを指している。 ラックバックは特殊な形式のコメントと考えられるから、
<ページ> ::= <本文> <コメント>*
という構造になっている。
スレッドフロート型掲示板も、最初の書き込みを本文とみなせば、同じ構造をしている。 2chでいえば、ニュース系のスレッドでは、最初の書き込みは意味上も「本文」である。 逆に質問スレッドでは「本文」は「質問をどうぞ」という程度の意味しかない。
新しく書き込みがあったスレッドが優先的に表示されるかどうかはUIの問題である。 ここでは意味やUIを考えずに、データの構造だけを考えるとする。 すると、スレッドフロート型掲示板もBlogも同じ構造をしていることがわかる。
この構造が広く使われていることを考えると、人間にとって使いやすいものなのだろう。 いろいろ応用がききそうである。
例えば絵や音楽を公開して、作品それぞれについてコメントを求める欄を作る。 このサイトではプログラムについての日記を書いて、 日記からアーカイブにリンクを張るという使い方をしている。 それと同じことである。 また、絵を公開しているページから日記にリンクを張り、 相互に行き来できるようにすると、さらに便利だろう。
Blogが流行っているが、日記を書くだけのものにしてしまってはもったいない。 もっと面白い使い方を考えたり、それを楽にするようなツールを作ったりすることが、 今後のために必要になっている。