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マストドン(Mastodon)について

なんかMastodonブームが来た。さっそく「これがマストドンだ! 使い方からインスタンスの作り方まで」なんて本も書かれてて、著者に知った名前が出てたりもする。2000年代前半のP2P掲示板ブームを知る者からすると感慨深い。

マストドンtwitterの閉鎖に備えて開発されたものかはちょっとわからないのだけど、当時のP2P掲示板は2chの閉鎖を心配する気持ちで作られていた、ような気がする。いくつか訴訟も抱えていたし。

それをもって状況が似ているとか似ていないとか言うのも乱暴だけれども、いくつかのP2P掲示板はマストドンと似た特徴を持っていた。それは

  • 複数のインスタンスがあり、ユーザーはブラウザでアクセスする。ユーザー全員がインスタンスを動かす必要はない
  • リモートフォロー。別のインスタンス掲示板をフォローできる。フォローしていない掲示板のデータは(理想的には)送られてこない

というもので、覚えている範囲ではVojta(ヴォイタ)・新月RinGOchはブラウザアクセスだった。Vojtaは掲示板の所属する1つのインスタンスと、それをフォローするインスタンスに分かれていたはずだが、フォローしてない掲示板がどうなるのかは覚えていない。RinGOchについてはその辺の事情は全く知らない。新月掲示板の所属するインスタンスという考え方がないので、マストドンとはそこが違う。また掲示板をフォローするのはユーザーではなく、インスタンス管理者の権限だったはずだ(少なくとも新月はそうだ)。

細かい違いは置いといて、当時のP2P掲示板のコンセプトが(直接それらを参考にしたとも思えないが)こうして流行るものとして作られたのはすばらしい。

江添さんが挙げていた懸念、これは記事に書いてあるように当時からわかっていたことであるが、新月がどう解決しようとしたのか。その答えがリモートフォローである。データ保存領域・通信量が耐えられる範囲でフォローする。実際にはそういった機械的な限界より先に、自分が読める限界の方が先に来るだろう。そして書き込みを読めば違法な情報も見付かるだろうし、見付かり次第削除すればよい。という発想だ。

マストドンはユーザーにリモートフォロー権限があるので、完全に同じ解決というわけでもないだろうが、全インスタンスのデータが全インスタンスにコピーされるのに比べたら、ずっとデータ量が少なくなっているはずだ。

インスタンスにユーザーがブラ下がるという構造については、新月ではやや失敗しているところがある。ある人が自分でインスタンスを動かす(面倒!)か、他人のインスタンスを利用する(安定したサービスが保証されない!)か迷ってしまうのだ。マストドンも同じ問題を抱えてはいるのだが、少なくともPawoofriends.nicoは「特色のあるコミュニティなのでこっちに来て参加してね」という雰囲気を出しているし、まあ会社の運営なのでそうやすやすとは閉鎖しないだろうという見込みもあるし、リモートフォローも自分の権限でできるし、うまいこといくのではないだろうか。

そういえばfriends.nicoユーザーIDがちょうど2000でキリバンだった。