福冨諭の福冨論

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独自ドメインのGmailのDMARCとかの設定

Gmailに「Gmail を使用して他のメール アドレスからメールを送信します」って機能があるけど、これってGmailSMTPサーバーから送信してるから送信元を証明するあれこれのDNS設定と合致しなくてエラーになるよね、って話。Gmailの問題なんだからGmailがちゃんと対応すべきだと思うんだけど、中の人の気持ちになって考えるとなんの設定もせずGmailSMTPサーバーが使えてたのは10年前とかなので、いい加減現代の設定でやり直せよってことかもしれない。

DNSの設定

正直よくわからないのでこの辺を見て適当に。

DKIMのツールだけど、公開鍵?を生成してもすぐにUIに反映されないので、もう1回生成すると1つ前の文字列が出てきて、それをDNSに設定してもダメという挙動をしてて、気がつくのにだいぶ時間がかかりました。

SMTPサーバーの設定

理屈としてはこの辺の合わせ技です。

手順としてはこんな感じ。

  1. Google Workspace 側のユーザーでアプリパスワードを生成。こういうのOAuth的なやつで必要な権限だけ渡すとかできないんですかねえ
  2. Gmail側のユーザーで「Gmail を使用して他のメール アドレスからメールを送信します」からSMTPサーバーを設定する
  3. テストメールを送ってみたらFromが Google Workspace 側のユーザーになってる(Fromにしたかったものが X-Google-Original-From になってる)ので、ちょっといじりたい
  4. Google Workspace の管理者ツールで「予備のメールアドレス」を設定。複数設定するときには複数まとめて設定しないとダメ
  5. Google Workspace 側の「example.com メール を使用して他のメール アドレスからメールを送信します」から予備のメールアドレスを登録
  6. テストメールを送ってみたらFromが出したかったアドレスになってる。ソースを見ても Google Workspace 側のユーザーのアドレスは出てない
  7. 予備のメールアドレスはエイリアスなので、そのアドレスに送ると Google Workspace 側のユーザーに届く。必要に応じて転送設定を調整する

でもまあいろいろ考えると Google Workspace 側のユーザーからメールを送信するのが一番シンプルでよさそうなので、そのようにした。

近所のスーパーのレジの分岐が本当に嫌

疑似コードで書くと

if 「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれる {
    // 嫌なルートに入りそうだなと思って嫌な気分になりつつ
    say("はい")

    if こっちを覗き込んで「ポイントカードはお持ちではないですか?」と聞かれる {
    // 嫌なルートほぼ確定だなとすごく嫌な気分になりつつ
    say("持ってますよ")

        if 「ポイントカードを出してください」と言われる {
            // 嫌なルートほぼ確定だなとすごくすごく嫌な気分になりつつ
            ポイントカードを渡す

            if 「支払い方法はどうしますか?」と聞かれる {
                // 本当に嫌な気分で
                tmp := 「合計金額を見て決めます」という主旨のことをその場で考えて捻り出す
                say(tmp)
            }
        }
    }
}

if 合計金額がポイントカードを使った方が得な場合 {
    say("ポイントとクレジットカードで")
} else {
    say("クレジットカードで")
}

みたいな感じ。 予め決めてあった言葉、しかも20年近く使ってきた決まり文句を言うならともかく、その場で考えて会話しなけりゃならないの嫌で嫌で仕方ない。 毎回聞かれるならまだ諦めもつくが、人によって聞かれたり聞かれなかったりするため分岐が増えるのも嫌だ。

東京近くのナマズ料理のメモ

ナマズは普通の白身魚なんですが、食感がよくて味にクセがなくて美味しいです。何箇所か行ったのでメモ。

埼玉県吉川市

養殖ナマズの生産地で、ナマズ料理を出す店もたくさんあるのですが、何種類もの料理があるのはこの御三家だけのようです。

東京からだと武蔵野線でぐるっと回っていったりして微妙に遠いんですよね。駅からも微妙に遠いのでタクシーに乗ろうとしたら乗り場で待ってなかくて時間がかかったことも。たぶん車で行くと便利なのだと思います。

コース料理なら分量考えつつ注文しなくていいし、いろんな料理が出てくるので初心者にはお勧めの店です。

ますや

2回行ったのかな。ボリュームがあるのでご飯追加しない方がいいですよって言ってたけど実際そうでした。1人だったので予約なしで行ったのですが、本当は予約した方がいいのかな。

糀家

クラシックな料亭。予約なしで行ったこともありますが予約した方がいいと思います(1人でも大丈夫)。たぶん一番多く行ってるんじゃないかな。

福寿家

最近リフォームしたのかモダンな料亭です。ここも予約すべきでしょう(完全個室のように書いてありますが1人でも大丈夫です)。

なまずの薄造り(刺身)は4名以上となっていますが、どうも生食用のナマズを捌くので1人分だと余りが出て困るからということのようです。店員さん曰く1人で4人前食べるなら注文してもいいですよとのこと。他にも料理があるので1人では食べ切れないと思いますが、2人で2人前ずつ食べる人はいるそうです。4人未満の場合は海の魚のお刺身になりますが、隠し包丁?が入っててなんかすごかったです。

お刺身の隠し包丁?もそうなんですけど、前菜の盛り付けとか、日本酒を氷で冷やすワインクーラーにお花が入ってるとか、料亭というだけあってモダンで高級感あるお店です。部屋によっては近くに流れる中川がよく見えます。

東京下町のなまず

東京下町の郷土料理らしいです。 料理自体に個性があるので、あまり初心者向けではないように思います。

駒形どぜう

冬季限定だからかメニューに載ってないですね(あるいはもう扱ってないのかも)。床の高さに鍋を置く席になったので食べにくかったのを覚えてます。

どじょっこ

なまず鍋となまず唐揚げがあります。いまホームページを見たら「本日20日は(略)天然なまずの入荷有りません」と注意書きがあったので日によるようです。珍しく天然なまずを取り扱ってます。なまずの唐揚げはここでしか食べてないですね。

鹿島神宮周辺

霞ヶ浦ナマズの養殖をしているそうで、霞ヶ浦をぐるっと周ればいろんなお店があるのですが、電車やバスでの移動を考えるとなかなか難しいです。やはり自動車で来るべきではないでしょうか。今回は交通の便がよかった鹿島神宮周辺に行きました。

東京駅から高速バスで2000円くらいです。電車より高速バスの方が本数が多いという。鹿島神宮駅を拠点にしてタクシーで移動してると片道2000円みたいな場所も平気であって、バスの安さを感じます。

昼と夜で2店舗ハシゴするというのがケチでダメな発想で、一泊二日でがっつり食べるべきでした。いずれリベンジしたい。

鈴章

昼だったので「なまずミニコース」にしたのですが、「なまずコース」でがっつり行くべきでした。確かミニコースしかメニューになかったんですよね。ランチだったからかなあ。

レストパーク 四季

量がわからなかったのでなまず天定食(しじみ汁付き)になまずこく汁を追加しただけにしたのですが、これも作戦ミスでした。定食ではなくナマズ料理単品で全種類食べるみたいな構成にすべきでしたね。なまずこく汁は特においしかったです。

本気で駅から遠いのでタクシー必須です(帰るときはお店の人に呼んでもらいましょう)。

外国料理

地域別に分類したいのですが神奈川・東京・埼玉に複数店舗あるお店のため。

チンタジャワカフェ

インドネシア料理です。ナマズを開いて1匹丸ごと?揚げたものです。ご飯がつきます。ソースは無茶苦茶辛いので僕はつけませんでした。全体的にはカレイの空揚げみたいな感じでした。

撒椒小酒館

中華料理(四川料理重慶料理)です。メニューには明記されてないけどたぶんナマズだと思います。ナマズを開いて一匹丸ごと?揚げてスープで煮込んだものです。辛いけど後に残るような辛さではなくおいしかったです。他の料理を頼まないのであれば1人で鍋1つ食べ切れます。ベトナムから輸入しているそうです。

FANBOXのAI生成作品取り扱い禁止の建前と本音を考える

7月末にpixivFANBOXでAI生成作品の取り扱いが禁止になったのですが、そこに至るまでの理論武装がよくわからなくて困惑してたんですよね。改めて考えてみました。

具体的には方針の告知

FANBOXは、ファンからの継続的な支援によって、クリエイターの創作活動をより良いものにしていきたい、そのような思いで始まったサービスです。

クリエイターの皆さまには作品の公開に限らず、作品づくりの過程や考えなどを発信することを通して、ご自身を応援してくれるファンの皆さまとコミュニティを作っていただきたいと思っています。

しかし現在のFANBOXでは、生成AI技術により短期間で大量に作成されたコンテンツを販売することのみを目的に利用されることが多く、今後もその傾向はより強まっていくと感じています。それは本来私たちが目指していたサービスの姿とは異なり、このまま見過ごすことはできないと判断しました。

そのため、FANBOXにおいてAI生成作品の取り扱いを当面のあいだ禁止させていただくことにいたします。

が全ての理由になってると思うのですが正直意味がわからないので頑張って解読していこうと。

困惑してたこと

  • 方針の告知では「継続的な支援をするところなので、コンテンツを販売を目的とするのはダメ」と読めたのに、規約改訂の予告では「支援金を集めるばかりでコンテンツを出さないのはダメ」と読めて、え?どっちなの?ということ
  • 方針の告知では「大量に画像をアップロードするので困ってます」という話なのかと思ってたらAI生成コンテンツの定義ではアイコンなども対象になっていて意図がわからないということ。これはAIユーザーが記事を消したのにクリエイターアカウントが停止されたと騒いでたので気付きました。アイコンが対象であるというのは規約改定の予告には書いてないし、直接リンクもされてないので気付かない人が多かったと思います

本音を想像する

おそらく「不正利用」を防ぐことが目的だと思います。ここでいう不正利用は2つの類型があって

  • フィッシング等によって取得したカード情報を使って現金化するケース。この被害は加盟店側(=pixiv)が負担することになる
  • 送金ツールとして使われると行政から資金移動業とみなされて規制を受ける恐れがあるのではないか。将来的に制度が変わったら免許証等で本人確認しないと支援できないとかになるかもしれない

どちらも現金化の受け口としてFANBOXを使う想定です。不正利用かどうかを判断するのは難しいですが、それぞれのパターンごとに

  • お手軽に適当なコンテンツをアップロードしてガンガン支援してたら怪しい。コンテンツなしでの支援も怪しい。十分に時間をかけて作った十分な品質のコンテンツならたぶん大丈夫という近似的判断
  • 十分に時間をかけて作った十分な品質のコンテンツを見るための支払いであって送金ではないですよという理論武装

で対抗するんじゃないかと思います。どちらも「十分に時間をかけて作った十分な品質のコンテンツ」を期待しているので、短時間で作った(=あんまりガチャ引いてない・修正してない)質の低い(=細部が破綻している)AIイラストは排除したいと。ただし絵の品質に基準を設けると審査が難しいし、人間の描いた絵にも波及しかねないからAIイラストは一律禁止。あとコンテンツが外部にあるとFANBOXを送金ツールとして使ってることになるのでそれもダメ。

一方で「十分に時間をかけて作った十分な品質のコンテンツを出せ」と言ってるとクリエイターにプレッシャーがかかるし、支援者もコンテンツの質や量が不足すると支援をやめてしまうだろうから「支援サイトです。支援に対してお例のイラストがもらえることがあります。品質は問わないし毎月更新しなくていいです」と言う必要もあって、なかなか強い言葉で説明できないのだと思います。

別の話としてアップロードされる画像が大量にあって(実写ポルノ画像が紛れてないかなどを)チェックするのが大変じゃなんじゃないでしょうか。ストレージや通信量のコスト増加もあるかもしれません。

想像した本音で告知を読み直す

想像に想像を重ねると

  • 方針の告知では「1枚あたりの作成時間が少ないコンテンツを投稿するのはダメ」と言いたい
  • 規約改訂の予告では「送金ツールとして使うのはダメ」と言いたい
  • AIイラストをアイコンにしているアカウントは、どうせ十分に時間をかけて作った十分な品質のコンテンツを投稿できないだろうから予防的に停止する

ということなんじゃないかと思います。

建前の不明瞭さ

肌感覚ではAIユーザーは自らをクリエイターと考えていて、FANBOXはそうではないと考えているのでそこに齟齬があるようには思ってます。なので「AIユーザーは本サービスでいうところのクリエイターではないので」と明言すれば

  • AIイラストを投稿するのはダメ
  • 外部で活動するAIユーザーが支援金を受け取るのはダメ
  • AIイラストをアイコンにするのはダメ

が全部説明できて一本筋が通ると思うのですが、AIの技術解説はOKという基準とは矛盾するので無理があるかな。当初は「漫画家やイラストレーターがAIの技術解説を書く分にはOK」くらいの基準なのかと思ってたのですが、どうやらAI専門の人でも生き残ってるようなので。

この記事で書いた本音はただの想像なので、建前の世界で筋が通っていてほしいのですけれども。方針の告知を見ると

  • AIイラストだけではなく日記的な記事を書けばセーフと読める (一般的には日記だけどAIユーザーに対してはそれが技術解説なのか?)
  • 作品の公開・販売を主目的にする一般のクリエイターにも飛び火しないか?

というあたりがどうにも謎ですね。

友達(ときに幼馴染)が恋人になる漫画や小説

最近恋愛漫画を読むようになったのだけど、たぶんこれは老化現象だなと。 いままでは「敵と戦ううちに進展する主人公とヒロインの関係がいいよな」みたいな見方をしてたんだけど「読むの疲れるからそこだけ煮詰めて出してくれ」って感じになっているのではないか。 煮詰めて濃くなったスープを飲んでるのでそれはそれでダメージが大きいのだけど。 で、ある意味当然なのだけど、友達(ときに幼馴染)が恋人になる作品を度々目にするので、今年読んだものを並べてみる。

マジで付き合う15分前

リンクはKindle版で、加筆した紙の単行本がある模様。 2巻の後書きに書いてあるのだけど、家が隣だから仲がいいという関係は永遠には続かなくて、痛みに耐えてでも成長して大人になっていかなければならない、みたいなテーマだと理解してる。 読む方もかなり心が削られると思う。そろそろ完結するらしい。

ねぇ、もういっそつき合っちゃう?幼馴染の美少女に頼まれて、カモフラ彼氏はじめました

もうちょい刃先が丸くなってるけど、やっぱり同じテーマだと思う。 1巻の時点ではまだそんなでもないけど、連載を追ってるとだんだん、ね。 原作でちょっと先読みしてしまった。

親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない。

すれ違いモノ(=両片想い)だけど1巻完結なので耐えられる。 刃先はかなり丸め。最後まで読むと丸さがよくわかる。

大学一のモテ男くんと女オタクちゃん ほか

たぶん痛みを伴わないジャンル。 幼馴染枠じゃないし、大学生同士や社会人同士だしね。 同じ作者でR-18作品もあるけどはてなブログの規約でリンクしづらい気がするので適当に辿ってほしい。

イノウイノウイノウイノウ

おそらく異能バトル展開になってくので今回のカテゴリじゃないけど、 友達から恋人になるかもしれないし、ならないかもしれない、その微妙な時期からしか得られない栄養もあると思う。(すれ違いモノはジャンル違いな)

また木崎さんは、おれの家で行われる飲み会には昨日も含め概ね参加しており、大体朝方になると帰る皆と一緒に家を出て、どこかのコンビニに寄ってからうちに戻ってくるのが習慣になっていた。 (略)木崎さんはおれに好意があるとし、以降はその前提で接するようになった。

というあたりが最高だし、このあとサバイバル同居生活を2ヶ月半してるんだけど、手を繋ぐこともしてなさそうな雰囲気があってよい。

https://ncode.syosetu.com/n6388hp

腐れ縁元同級生

恋人になることを全力で拒否して友達でい続けるにはこれだけのエネルギーが要るって話。 二人とも恋愛経験があるので能動的にこの関係を維持してるわけね。 半同棲してて将来的には結婚するであろうことが示唆されている。

#腐れ縁元同級生 - かぱたろーのイラスト - pixiv

井桁本再々読

今年の合気道クラスでいろいろ用語が整理されてきたので「甦る古伝武術の術理―井桁崩しーその誕生と展開」をまた読んでみた。

以下は現時点での解釈。

金槌で釘を打つときは釘の方向に合わせて打つ。仮に釘を打つ直前に手首を曲げたとしたら力の方向が変わってしまってちゃんと釘が打てない。これは「金槌が回ってしまった」と表現してもよさそうだ。

約束稽古で合気道的な技をかけるときも場面場面で力を出したい方向がある。ところが自分が出したい力の方向と実際に出てる力の方向がズレることがよくある。特に最初は力の方向が一致してても、手を前に出すとか一歩前に出るとかの動作の中で徐々に方向がズレていってしまう。これを「回る」と表現する。あるいは「回す」という。

そのときの体勢について考えると、その場面で必要とされる体勢から何かがズレている。例えば腰の向きと肩の向きが、その場面で必要とされる揃い方になっていない。これを胴体が「捻れる」と表現する。あるいは胴体を「捻る」ともいう。

胴体が捻れる原因は例えば手を前に出すときにつられて肩も前に出てしまうとか、一歩前に出るときに腰の向きが足につられて肩と揃わなくなってしまうとかなのだがこれらを「癒着」と表現する。

捻ることの機能的な側面に注目して「うねる」や「溜める」とも表現する。

というのが問題意識。力を出す方向をわかってないから技がかからないみたいな話は対象外。

力の方向を動作の最初からズラさない、言い換えると体勢をキープするための手段が「胸を降ろす」「背中を降ろす」「軸を立てる」等々の動作である。ただし動作の具体的な説明は書いてないし、それらの練習方法もあまり書いてない。

技をかける動作と体勢をキープする動作はある程度独立して制御する必要があるが、これを「体を割る」と表現する。

といった感じになるのではないかと。この解釈を本だけから読み取るのはほぼ不可能だと思う。今回は甲野先生が稽古会で言ってたことや合気道クラスで習ったことをベースにして解釈した。

杖術、特に影踏み

僕が機縁会という稽古会で習った杖術の話。 主なルーツは甲野善紀先生の杖術なのだけど、そこにいろいろ足して全体的には中国武術や空手の型っぽくまとめようとしたものであるらしい。 ここでいう中国武術や空手らしさというのは一人で練習するときの動作と相手をつけて練習するときの動作が異なり、相手をつけたときには複数のパターンがあるという性質を指している。 (中国武術は例えばこんな感じらしい)

例えば「影踏み」という型は右手右足前で上を突いたあと、左手左足前で下を突く技なのだけど、一人で練習するときには無抵抗で立ってるだけの相手の顔を突いたあと脚を突く想定であるらしい。 それを関節の可動域の限界まで動かしてトレーニングしようという意図がある。 相手をつけて練習するときは中段に構えた刀の横を突くから払ってねというところまで手順にしておき、刀で払う動き(小さい)と杖で2回目を突く動き(大きい)が揃うくらい身軽に動けるかを見るようだ。 他にも1回目の突きをフェイントにして2回目で確実に突く手順などがある。 どうもそういうものであるらしいというのが、習っているときはあんまりよくわかってなかったのだけども他のいろいろなものと比較していくことで推測できてきた。 (この辺は甲野先生バージョンからあるものと機縁会バージョンで入ったものがあるようで、少なくとも可動域の限界まで動かしてトレーニングというのは機縁会バージョンのようだ)

影踏みは前述のように前方向に2回突く動きなのだが、別の見方をすれば右側を突いて左側を突く動きに体の方向転換を加えると同じ方向を2回突けるでしょという構造をしている。 そこに速やかに連続攻撃ができるようにいろんなコツを加えていく。

右手側で突いたときには左手が杖の端、右手が中央よりちょっと手前にある。 左手側で突くときにはこれが逆になっていてほしいので、まず左手で杖を持って右手を滑らせて杖の端まで移動、次に右手で杖を持って左手を滑らせて中央よりちょっと手前まで移動、両手で杖を持ってちょこっと突く。 1回目も2回目も突くときは前側の膝が杖と同じ方向を向いていて、膝を曲げる動きで胴体がちょっと回転しつつ前に出て、杖で突く動きに上乗せされる。 というあたりが基本的な構成になると思う。

機縁会の場合は(甲野先生の系統でもよそは違うかも)右手を滑らせるときの定位置があって、右肘が下を向いて右手が肩の正面にあるという制限になっている。 右手を高く上げたり胴体の外側まで引いたりすれば杖の端まで移動するのも容易なのだが、そのあと突く動作に移るのが遅くなるから肩のところで止めておこうという意図らしい。 右手の動きに制約があるから杖を左手で十分に引き出してやらないといけない。 左手で思いっきり引き出すには体ごと回転してお腹が右側を向くくらいにしないと足りない。 ところがそこまで回転すると左膝も右を向くくらいになってしまい、突くときに左膝が前を向いていてほしいという条件を満たさなくなってしまう。 またそこまで回転したとしてもちょっと姿勢が苦しい (久しぶりにこの動作を試したことで腰痛・坐骨神経痛が再発してしまったかもしれない)。

これに関しては

  • 前の膝が前を向いたり突くのに合わせて曲がったりするのは機縁会とは別の元ネタがあるのだけど、会では特に習った記憶がないから、膝が横を向いていても気にしないことにする (実際動画では膝を曲げる動作は入ってない)
  • 左手で引き出す動作を小刻みにして長さをかせぐ (動画ではたぶんそうやってる)

という解決策?があるにはあった。 これは会で質問したけど「無意識にやってるからよくわからない」というのが回答で、毎回のように質問するから都度「こうかもしれない」というのはあったけどもよくわからなかった。

が、最近は無意識にできるようになってきたので観察してみたら、両手を同時に滑らせているようだった。 これなら腕の長さが足りなくても十分に移動距離が稼げる (重さや表面の摩擦感がわかっているマイ杖じゃないとたぶんできない)。 確かに何回か質問したときの回答には「杖を投げているかもしれない」というのもあったけども、中国武術の型のように手順を追ってキッチリ練習するとか、関節の可動域の限界まで使ってトレーニングするとかの前提があるから、これは予想外で何年も変な方向で試行錯誤していたのだった。

その試行錯誤が腰痛・坐骨神経痛の原因になってる可能性があるのが恐いところだ。 思うに型で関節の可動域の限界まで動かしてトレーニングしようというのは中国武術や空手のように何十年何百年とやってきて安全が確保できているものはいいが、まだ整備途中だった杖術の型でやるのはちょっとリスクが高いのではないか。 坐骨神経痛という点では胴体が横を向きすぎることによって股関節が可動域の限界まで回り、これがどうも悪影響がありそうな気がする。