福冨諭の福冨論

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やっぱり「これからはP2PBBS」

「またか」と思ってるあなた、ごめんなさい。 今までいろいろ言ってきました。

  • これからはP2PBBS
  • これからはBlog
  • これからはInterBBS
  • これからは匿名ブログ

また言わせてください。

  • これからはP2PBBS
  • 2chの次はP2PBBS

2chを基準に考えると、 匿名性を下げていけばBlogになります。 上げていけばP2PBBSになります。 これはアーキテクチャの話です。

アーキテクチャは参加者の行動にも影響します。 Blogでは既に名前を書いて記事を投稿するのが普通になっています。 「2chの次はBlog」というのは一般的には 「匿名の2chはもう古い。これからは非匿名のBlog」という文脈のようです。

僕の考える「2chの次はBlog」は匿名ブログを想定しているので、違います。

一方、P2PBBSの利点は次のものです。

  • アーキテクチャが匿名指向なので、匿名で参加する雰囲気になる
  • データ構造が2ch風なので、匿名で参加する雰囲気になる
  • リソースが潤沢に使えるので、瑣末な話題でも発言できる

つまり「2chの次」としては一応2つ用意しておきます。

  • 名前を書きたい人のためのBlog
  • 匿名が好きな人のためのP2PBBS

対比的に示すことで、P2PBBSの匿名指向をより強めることができます。

上の議論は匿名の空間を作ることで、利己主義を捨て、 互いに助け合うことができるようになるためのものです。 中継を繰り返すことで官憲の手から逃れるという意味での匿名性とは違います。 匿名性によいイメージを作ることにも役立つはずです。

ス連みたいな掲示板連合も悪くはないのだけど、 「板」がテーマで分かれるのか、管理単位なのかが曖昧なのがややこしい。 だからといって板を単位にしないと2chぽさ(=匿名の雰囲気)が出ない。

新月同様、板担当とスレ担当に分けて、 板は単なるスレへのリンクにするとか、手はいろいろあります。 その場合の板は「はてなアンテナ」みたいなものですから、 Blogの文化圏に入ってしまうわけですが。

釈然としない部分もあるのですけどね。 データ構造はBlogもスレッド型掲示板も同じ。

本文+コメント+コメント+……
>>1+>>2+>>3+……

それなのにBlogの看板を掲げると名前を書く文化になり、 スレッド型掲示板だと匿名になる。

2ch=集中 Blog=分散 は勘違い。 Blogは2chよりちょっと広い土地を細かく区切っただけ。 ユーザがのべ50万人いたとしても、ひろゆきの50万倍のリソースがあるわけじゃない。

コメント

情報が集中している場所としての2chはどうなんでしょうか。 匿名性とは少し別の観点で。

ここに行けば知りたい事象に関する有益な情報がなにかしらある、 といった類の。 (例えばゲームの攻略であったり、家電やPCパーツの不具合であったり、  あるいは今起きた地震の状況であったり)

逆にblogはある人間/ある人間が発信している情報にコミットしていく物だと 思ってみたり。

どちらにも例外があるにしろ、私は[情報を持ち寄る/ある人間の発信する 情報を得る]といった感じで2ch/blogを対比して見てます。

コメント

対比して見るというのは、いい考えです。 僕はBlogでは「情報を持ち寄る」ということがなく、言いっぱなしになる傾向を問題視していました。 「情報を持ち寄る」のは2chの特性であって、Blogにはなくてもよいのだ、と考えるのも一つのありかたでしょう。