福冨諭の福冨論

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お腹を下に向ける・胸の真ん中を張る

稽古メモを見返すと、けっこう雑多なことが書いてある。上半身を股関節から前傾させるのと、猫背になるのは違うし、股関節はお尻の中にあるものなので、鼠径部(だっけか。脚のつけ根のところ)から曲げようとするとまた違うとかあるが、2週間も経ってないのによく覚えていない。前重心といっても腰を前に出すのではない、とも書いてある。

だいたいこのあたりの姿勢の感覚は「お腹を下に向ける」「胸(の真ん中)を張る」というところに集約されている。「お腹を下に向ける」というのは妙な感覚で、実際にはお腹は前を向いているのだが、下に向く何かの矢印のようなものを感じる。へっぴり腰になると、お腹は後を向くし、腰を反れば上を向く。お腹を膨らますと上を向く。なのでお腹はやや凹ませるくらいの意識で、触ってみると特に凹むほどでもないというくらいか。

「胸(の真ん中)を張る」のは、どうも前重心になろうとして自然に体がそういう姿勢を取っていたのだが、腕の動きについてもよい効果がありそうな気はする。「胸を張る」だと積極的に肩を引くが、真ん中を張るのはそうではないということらしい。

そして今気付いたが、この2つの姿勢を追及すると、鳩尾の裏側(背中側)に負荷がかかりそうなので、そこも調整のポイントにしなければならない。ここまでの流れは稽古会で聞いたことを数ヶ月かけて再生しているようなものだ。

こういった姿勢は歩き出しにもよい効果を与えるはずだが、脚足そのものの使い方も見ていく必要がある。内抜き(甲野先生のメルマガには 足を後ろに踵を先導として抜く動き とある)を使うとよさそうだというのに今ごろ気付いた。それまでは足を抜く動きとしては、腿上げのように前側に抜くことだけしか使ってなかった。内抜きに使うことで、体を強制的に不安定にして動きを引き出すというのがありそうだ。

内抜きに気付くまでの流れで、軸足を後ろに滑らすように使うというのがあった。こではこれで発展していきそうな流れのようにも思うし、一方ではある種の逃げのようにも感じる。

ここまでやっても、納得のいく歩き出しはできたりできなかったりという感じ。日常の中でフト止まったときに、歩き出しにくそうというのを感じ、そのときにどういう姿勢を取っているかを観察していったら、何か掴めそうではある。

日常生活の動きでない稽古というと、拳で壁を押すというのがあって、最近またやり始めた。特に今は、右足で立って右拳で壁を押すとか、その逆とかの、片側バージョンをやっている。これはかなり難しい。右腕を伸ばすほど、右足を壁に近づけるほど、左足を後ろに引くほど、やりにくくなる。

息子が滑り台に頭から突っ込んでいくから、これは下手したら地面に頭からいくなと思って待ち構えてたのだが、ギリギリで背中を掴むのが精一杯。後ろから別の子に押されたのもあるが、待ち構えてたんだからもっと余裕があっていいはず。これで右の股関節あたりが痛くなったし、角度とか下手してたらぎっくり腰コースだったかも。

息子といえば、ジャンパーの袖を捲ろうとしたら手を払われたので、怒って左足を踏み鳴らしたら、踵でなくて前半分の接地だったのはちょっと面白かった。いや面白がっている場合ではない。この調子で怒鳴ってたりしたら、あと少しでDVの域に達してしまうだろう。口より先に手が出るという言葉もあるが、口で言って聞かせようとすれば怒鳴る方向にエスカレートしていくわけだから、先に手を出すようにするべきだろう。「テレビ台に登るな。危ないって言ってるだろ」と怒鳴るのではなくて、さっさと抱え降ろしちゃうとかそういう。とはいうものの、自分の位置を固定して、声でコミュニケーションを取り、言うことを聞かなければ音量を上げていくという回路ができ上がっちゃっているのだから、なかなか簡単なことではない。