福冨諭の福冨論

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きっかけの話

方条さんの記事より

  • 「術」の世界というのは、甲野先生もよく言われるように「自転車に乗れるようになるかどうか」に似たところがあり、「最初のきっかけ」を得られるかどうかでその後の稽古人生がおおきく変わります。
  • 残念なことに、「良くわからない」と思ったまま稽古をやめてしまう方もとても多いのです。「最初のきっかけ」を、誰にでも気軽に体験してもらう方法がなかなか見つからずにいたからです。

という話がありまして、十年ちょい前に(旧)恵比寿稽古会に通ってたときの自分は、1年か2年か忘れましたけど、結局 「良くわからない」と思ったまま稽古をやめてしま ったわけです。いろいろあって2011年から稽古を再開して2年半くらい経つわけですが「最初のきっかけ」は得たなあという感じはします。

ただし何を「最初」とするかは難しいところで、手順を覚えることで杖術の動きがスムーズにできると理解したのは割と初期だと思いますし、姿勢や歩き方がもっと細かく制御できていくはずだと思えたのはもうちょっと後だったかなとか、体術で相手を崩すことができるようになっていくはずだと思えたのはごく最近なのですが、そういうきっかけはあったわけです。

当時と最近と何が違うかなあといろいろ考えると、愚痴っぽくなってしまうので、なんとも文章がまとまらないのですが、やっぱり(旧)恵比寿稽古会は特殊な環境で、激しく人を選ぶんだろうなあと思うわけです。武術稽古法研究 No.151:自主稽古会としての恵比寿 はその雰囲気を伝えてる気もしますが、伝わるかどうか。

当時のことを思い出すと、何を稽古していいかわからないし、やってみても技ができないし、周りは不親切に思えるし、の駄目スパイラルに入っていく実感があります。幸いなことに、今でも稽古していると駄目スパイラルに入りそうなのはすぐわかるので、軌道修正を試みたりもしてます。ちょっとした動きとか口調とかで雰囲気が暗くなっていくものです。

書こうとしてもなかなか書けないものですね。やっぱり当時のことは暗い記憶ではあるのです。